司ゴム電材株式会社 TSUKASA RUBBER&ELECTRIC MATERIALS CO.,LTD.

TSUKASA STORY開発ストーリー

CASE04
エレベーター用リミットスイッチの開発

顧客業種
昇降機メーカー O社様
開発商品
エレベーター用リミットスイッチの共同開発
プロジェクト
メンバー
営業担当:小泉(現社長)
工程開発:和田(北上営業所)、小原(北上工場) 
製品設計:開発本部 舘野

お客様からはどのような開発の依頼でしたか。

小泉
エレベーターの安全装置の一つである「リミットスイッチ」を、取り付け・動作寸法に現行機種との互換性をもたせつつ、コストダウンすることがお客様からの要望でした。

開発における課題はどのようなものでしたか。

館野
お客様の社内規定により、接点に対する要求事項が決められており、コスト、大きさ、動作、寿命、すべての要素を満足させるには非常に高い品質が要求されました。
新規設計の完成度や試作段階での性能評価を向上させるため、お客様とのコミュニケーションを密に進める必要がありました。

課題解決のポイントはどのような所ですか。

和田・舘野
現行のリミットスイッチを再確認すると、接点構成を見直すことでコストダウンの可能性がありました。また、部品点数削減、工数削減、検査の自動化など製造面、当社のネットワークを活かした低コストでありながら高品質な部品の調達面、その両面でのコストダウンを視野にいれながら設計を行いました。
さらに、製品、治工具、検査機器を同時に設計することで、量産化までの期間短縮を可能としました。

製品の特長や評価について教えてください。

小原・舘野
お客様側の信頼性試験にすべて合格する必要があり、数回の試作を経てようやく量産化に成功しました。出荷検査についても、取付寸法、動作寸法、接触抵抗について全数検査を行い、その記録をトレース可能としています。
現在は他社への採用が決まり現在も大きな数量を供給しています。また、このリミットスイッチの開発経験が他のスイッチ開発にも活かされています。
これまで、約90万個出荷実績で市場不良は“0”です。