司ゴム電材株式会社 TSUKASA RUBBER&ELECTRIC MATERIALS CO.,LTD.

TSUKASA STORY開発ストーリー

CASE03
エレベーター用遮煙材の開発

顧客業種
昇降機メーカー O社様、P社様
開発商品
業務用エレベーターの開閉装置の共同開発
プロジェクト
メンバー
製品設計:開発本部 舘野 
営業担当:高橋(大阪営業所)

お客様からはどのような開発の依頼でしたか。

高橋
業務用エレベーターの乗場ドアに設置する新たな遮煙材の開発依頼でした。お客様の主要製品に対して、要求される遮煙性能を満たした新構造の遮煙材を開発してコストダウンに貢献すること、さらに遮煙材は公的機関による気密試験等に合格することが必須でした。

開発における課題はどのようなものでしたか。

館野
現行の遮煙材構造に対してコストダウンするためは、まったくの新しい構造にする必要がありました。金属・ゴム・樹脂などさまざまな材料の特性を熟知した生産技術と、さらに部品を組み合わせるユニット化のノウハウを持つ当社の強みを活かした製品開発ができないか、あらゆる角度から検討を進めました。また遮煙材の検討を進めていくと、扉やエントランス側の変更も必要になったため、板金部品についても同時に設計を行いました。

課題解決のポイントはどのような所ですか。

館野
お客様からもヒントをいただきながら、できるだけシンプルに部品点数を少なく、組立や現場調整が少なくなる構造を検討し、1年以上の検討期間を経て試作品にたどり着きました。製品の構成材であるアルミ、ゴム材料選定・部品の製作と、それらをユニット化する設備、さらに製作治具までを自社設計できるノウハウを持つ当社だからこそ、品質・コスト・納期を達成できたと思います。

製品の特長や評価について教えてください。

高橋
遮煙材と関連の板金部品のほか、お客様の担当の部品においても大きなコストダウンを提供することが出来ました。また本製品の開発に伴い、当社では摺動に対して十分な寿命のあるコーティング技術とその生産方法で特許を取得することができました。現在では他社への遮煙材供給にもつながっております。